分析には、Kaggleで公開されている2026年大会の試合データセット「FIFA World Cup 2026 Match Data

(104試合、開催国・観客数・スコア・保持率・シュート数などを収録)とチームデータセット

「FIFA World Cup 2026 Team Data」(出場48カ国の大会通算スタッツ)、さらに歴代大会サマリー

データセット「Football - FIFA World Cup, 1930 - 2026」(1930〜2022年の22大会分、開催国・出場国数・

優勝国・観客動員数などを収録)を使用しています。2026年大会の実結果を歴代22大会分のサマリーに

UDATA側で追加し、1930〜2026年・23大会分の連続データとして統合したうえで分析しました。


全体像 ― 104試合・48カ国・観客動員数681万人超

北中米大会は104試合が行われ、総得点は308点(1試合平均2.96点)。総観客動員数は6,810,966人

(1試合平均65,490人)と、いずれも過去最大規模の大会となりました。

- 出場国数: 48カ国(史上最多、前回2022年カタール大会の32カ国から16カ国増)

- 総試合数: 104試合(前回の64試合から大幅増)

- 総観客動員数: 6,810,966人(史上最多)/1試合平均: 65,490人


大陸連盟別の実力差 ― ヨーロッパが得点でも実績でも圧倒

出場国を大陸連盟別に見ると、ヨーロッパ(UEFA)は16カ国が出場し総得点144点(1試合平均1.80点)と、

出場国数・得点数ともに他大陸を大きく引き離しています。

大陸連盟

出場国数

総得点

1試合平均得点

ヨーロッパ

16カ国

144点

1.80点

アフリカ

10カ国

53点

1.26点

南米

6カ国

41点

1.37点

北中米カリブ

6カ国

29点

1.21点

アジア

9カ国

24点

0.83点

オセアニア

1カ国

4点

1.33点

さらにベスト8以上に進出した8カ国の内訳を見ると、ヨーロッパが6カ国(アルゼンチンと南米以外はほぼ独占)、

アフリカから初のベスト8進出となったモロッコが1カ国、南米はアルゼンチン1カ国という結果に。

出場国数こそ増えても、上位進出は依然としてヨーロッパに大きく偏っていることが見て取れます。


開催国3カ国 ― 動員数トップはアメリカ、しかしベスト8には届かず

3カ国共催という初の試みだった今大会。開催国別に平均観客動員数を見ると、アメリカが78試合・平均69,175人と

圧倒的な規模を記録し、メキシコ(13試合・平均60,751人)、カナダ(13試合・平均48,121人)と続きます。

一方で成績面では、開催3カ国(アメリカ・カナダ・メキシコ)はいずれもベスト8に進出できませんでした。

歴代23大会のうち開催国がそのまま優勝した大会は6回(26%、1930年ウルグアイ・1934年イタリア・

1966年イングランド・1974年西ドイツ・1978年アルゼンチン・1998年フランス)あり、

「開催国は成績面でも有利」というジンクスが語られてきましたが、今大会は3カ国とも決勝トーナメント

序盤で姿を消しており、開催国アドバンテージが観客動員数ほどには成績に表れなかった大会と言えます。


得点ランキングと優勝国 ― 頂点に立ったのはスペイン

チーム別の得点ランキングでは、イングランドとフランスが20点で並んでトップ。アルゼンチンが18点で続きます。

一方、優勝を果たしたスペインは13点と得点数では5位タイながら、失点はわずか1点という圧倒的な守備力で

決勝までを勝ち抜きました。決勝はスペインがアルゼンチンを1-0で下し、2010年大会以来2回目の優勝

なお、48チーム制の導入により新設された「ラウンド32」では、ドイツ×パラグアイ、オランダ×モロッコ、

オーストラリア×エジプト、スイス×コロンビアの4試合がPK戦にもつれ込む大接戦となりました。

チーム

得点

試合数

失点

得失点差

イングランド

20点

8試合

12点

+8

フランス

20点

8試合

10点

+10

アルゼンチン

18点

8試合

8点

+10

ベルギー

13点

6試合

7点

+6

スペイン(優勝)

13点

8試合

1点

+12


ラウンド別の緊迫度 ― 決勝は1点差の守備戦

ラウンドが進むにつれて試合の性格も変化します。準々決勝までは1試合平均2.5〜3.0点と得点が入りやすい

展開が続きましたが、決勝は1-0というロースコアな結果に。データ全体でも、勝ち上がるチームほど守備が

締まり、一発勝負の緊張感が得点数に表れる傾向が見えます。

ラウンド

試合数

平均得点

グループステージ

72試合

2.99点

ラウンド32

16試合

2.62点

ラウンド16

8試合

2.88点

準々決勝

4試合

3.00点

準決勝

2試合

2.50点

決勝

1試合

1.00点


歴代96年の推移 ― 13カ国から48カ国へ、拡大を続けるW杯

最後に、1930年の第1回大会(13カ国・18試合)から2026年(48カ国・104試合)までの歴代推移を見ると、

出場国数はほぼ一貫して拡大を続けてきたことが分かります。1930年代は16カ国前後、1980年代に24カ国、

1998年に32カ国、そして2026年に48カ国と、およそ20〜30年おきに大きな拡大の節目を迎えてきました。

観客動員数の平均は、実は2026年(65,490人)が歴代最高ではなく、1994年アメリカ大会の68,991人が

今なお歴代1位です。ただし2026年は試合数そのものが104試合と歴代最多であるため、大会全体の

総観客動員数(6,810,966人)は文句なしの史上最多を記録しています。「1試合あたりの熱量では

1994年に一歩譲るが、大会全体の規模では史上最大」というのが、96年間のデータから見えてくる

2026年大会の実像です。


まとめ

- 48カ国・104試合・観客動員681万人超と、あらゆる指標で史上最大規模の大会になった

- ベスト8進出はヨーロッパ6カ国・アフリカ1カ国・南米1カ国と、依然としてヨーロッパ優位

- 開催3カ国(米加墨)は観客動員数ではトップだが、成績面ではベスト8に届かなかった

- 優勝はスペイン(2010年以来2回目)。得点力より「失点1」の守備力が決め手に

- 1試合あたりの平均観客動員数は1994年アメリカ大会が今も歴代1位。2026年は僅差の歴代2位


CSVの数字だけでは見えてこないもの

もし今回のようなデータをExcelやCSVのまま眺めていたら、「大陸連盟ごとの得点力の差」や

「96年間の出場国数・観客動員数の推移」「開催国の成績とジンクスの実態」を横断的に把握するのは

簡単ではありません。104試合・48カ国・23大会分のデータをそれぞれ別の表として見ているだけでは、

「大陸間の差」「歴代トレンドとの比較」といった構造的な特徴になかなか気づけないのです。

Power BIで可視化すると、こうした構造がひと目で分かるようになります。大陸連盟別の得点力の差、

開催国と成績の関係、そして96年間にわたる出場国数・観客動員数の拡大トレンドを、

数字の羅列ではなく「形」として直感的に把握できるのが可視化の最大のメリットです。

さらにPower BIのスライサー(フィルター機能)を使えば、たとえば大陸連盟を「ヨーロッパ」だけに

絞り込んで得点傾向を確認したり、特定の開催年代だけを表示して出場国数の拡大ペースを比較したりと、

知りたい切り口に応じて自由にデータを掘り下げることができます。分析担当者だけでなく、

現場のメンバーが自分の関心に沿ってセルフサービスでデータを読み解けるようになる点も、

ダッシュボード化の大きな価値です。

このようにPower BIは、単なる「グラフ作成ツール」ではなく、複数のデータソースを統合し、

継続的に更新・活用できる分析基盤として機能します。スポーツイベントのような話題性のあるデータに

限らず、売上・顧客・業務データなど、あらゆる分野のデータを同じ考え方で可視化・分析することが可能です。

UDATAでは、こうしたデータ分析・ダッシュボード構築の支援を行っています。

「自社のデータを活用したいが、どこから手をつければいいか分からない」「CSVはあるが可視化まで

手が回っていない」といったお悩みがございましたら、ぜひUDATAまでお問い合わせください。