Microsoft Power BIには無料版と有料版のライセンスが存在する
Microsoft Power BIには無料で利用できるWindowsアプリである「Power BI Desktop」の他、データの共有や使用するデータの大きさに応じてクラウド利用が可能な有料ライセンスのものが存在します。
個人でデータを入手したり分析する分には「Power BI Desktop」でも十分ですが、他の人とデータを共有して共に編集しようとすると「どこまで編集するべきか」というすり合わせが大変です。
また莫大な量のデータを利用したり、AIやほかのプログラムとの連携を図る際にも「Power BI Desktop」では対応しきれないところがあります。
そんな時に有料のライセンス版にアップグレードすることが求められます。
ただライセンス版にもいくつかバージョンがあり、自分に最適なものを選ばないと機能が過剰で余計なコストがかかってしまったり、逆に低コストのプランを選んだら機能が足りなくなってしまうということになりかねません。
そのようなことにならないよう、今回の記事ではMicrosoft Power BIの各ライセンスについて詳しく解説します!
Power BIのライセンス種類一覧
まず、Microsoft Power BIにはどのようなライセンスがあるかをお伝えします。Power BIは共有やクラウドの保存など共有できるものに応じて、大きく分けて以下の4つのライセンスがあります。
- Power BI Desktop :
個人がデスクトップアプリであるPower BI Desktopを利用してデータを分析・可視化できるプランです。追加料金なしで無料で利用することができます。
- Power BI Pro:
月額課金で利用できるプランです。作成したレポートをクラウドに保存し、チームで共有できるのが大きな特徴です。
- Power BI Premium Per User(PPU):
Power BI Proの共有機能に加えて、大規模データやAI機能に対応するなどさらに高度な分析が対応可能なプランです。
- Power BI Premium(容量ベース):
ユーザー単位ではなく容量単位で契約するライセンスです。Microsoft Fabric と統合されたサービスとなっており、その容量を使用する形となります。
- Power BI Embeded :
開発者向けのプランで、自社アプリや外部サービスにPower BIのレポート結果などの機能を組み込めるのが特徴です。
総じてPower BI Desktopを主にデータ分析・可視化のために利用し、お客様への発表はパワポなど別ツールを使う場合はこれでも十分です。
一方複数の人で同時進行しながら分析を進めたり、Webなども絡めた開発が必要な場合などは複数ある有料プランの中から適切なものを選ぶ必要があります。
それぞれの違いについては、次の章にて詳しく解説します。
Power BIの各ライセンス別の価格の違い

Power BIは課金体系において以下の5つに分けられます。
- Power BI Desktop:無料
- Power BI Pro:月額2,098円(1ユーザーごとの料金、税抜)
- Power BI Premium Per User:月額3,598円(1ユーザーごとの料金、税抜)
- Power BI Premium(容量ベース):Fabricの容量ごとに異なる。
- Power BI Embeb:変動性
有料版は1ユーザーごとの料金であり、共有を考慮すると少なくとも数人単位で使うことが想定されます。
会社としては経費増につながる問題であるため、後述する機能の違いを理解した上で「本当にその機能が必要かどうか」をよく考えてから選択するようにしましょう。
特に容量ベースの契約をする場合は、Power BIのファイル容量によってはかなり高額の出費も予想されるため、細心の注意が必要です。
Power BI各ライセンス別の機能の違い
Microsoft Power BIは契約しているライセンスによって、ビジュアル化やクエリ編集などPower BIの操作に関してはあまり違いが見られないものの、使用できるデータ容量や共有範囲、AIなどの機能には違いが見られます。それらの違いについて解説します。
共有範囲の違い
Power BIにおいて、無料版と有料版の1番の違いと言えるのが共有範囲の違いです。
前述したように無料版のPower BI Desktopは一通りの分析機能を持っているものの、個人でデータを分析すること以外に使うことができません。
Power BIを共同編集するにはPro以上の必要があります。
データ容量の違い
有料版の中でも違いで大きなものが、クラウド上で保存できるデータの大きさです。
有料版の中で最も安いプランであるPower BI Proは最大ストレージ については1ライセンスごとに10GB、Power BI Premium Per Userは全体で100TBとなります。
一般的には想定しにくいほどの大容量ではありますが、ビックデータ解析など大容量のファイルを利用する必要がある場合などには注意しましょう。
またPower BI Embeddedなど使用容量別のプランを選んだ場合は、容量課金となるため予算に応じてさらに多くの容量を利用することができます。
なおクラウド上に共有するデータ容量のベースは元となるファイルを保存しているユーザーのライセンスによります。
元のファイルを所有するユーザーがPro会員である場合、たとえご自身やチームメンバーがPro Premium以上のライセンスを所持していても、クラウド上の保存は1人10GBまでとなることには注意が必要です。
機能面の違いについて
基本的にデータ分析の基本的な機能はPower BI の無料版や有料版のPro版にも備えていますが、Power BI Premium Per User以上のプランを選んでいれば、AI機能やデータフローなどとの連携などよりご自身にあわせたカスタマイズが可能です。
特に課金が容量単位となるPremium以上のプランであれば、AIやデーターフローなどとの連携により容量制限はなくなるため大規模な組織のシステム基盤として利用することも可能です。
ご自身にあわせたライセンスの選択方法

個人でデータビジュアリゼーションを学習する場合は、BIが使える大半の可視化機能やエクセル以上データ分析機能を持っているため、無料版のPower BI Desktopでも十分です。
またMicrosoft Power BI企業での利用でも、大容量ではないデータの分析と可視化が主な目的で共有はビジュアルを画像化してパワポに貼り付けるというような使い方の場合は無料版でも十分と言えるでしょう。
一方で複数人でデータを使うのであれば共有が可能な有料版を契約する必要があると言えるでしょう。
また大規模なデータを要するなら使用容量の大きいPower BI Premium Per Userなどプランが欠かせないですし、アプリに組み込むなど開発者の方が使うのであればPower BI Embeddedが必須となります。
このようにプランによって想定されているユーザーは大きく異なります。
ご自身のニーズに合ったものを選んでください。
まとめ:Power BIのライセンスの選び方は慎重に
Power BIを導入する際には、まず「個人で利用するのか」「チームで共有するのか」を整理しましょう。
個人利用なら無料版、組織で共有するならPro、さらに高度な分析が必要ならPPUが適しています。
人数が多い組織ではPremium、外部サービスに埋め込みたいならEmbeddedを選ぶのが基本です。
コストと機能のバランスを考え、長期的にどのように活用するかを見据えて契約することが重要です。ライセンスの違いを理解しておけば、無駄な費用をかけずに最適な形でPower BIを活用できるので、導入前には必ず確認しておきましょう。
参考文献
・Microsoft 「Power BI 料金」
・Microsoft 「Power BI サービスのユーザーごとおよび容量ベースのライセンス」
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