「サイトのボタン文言を変えてみたいけど、エンジニアに依頼するほどでもない」「特定のページを訪れた人だけにポップアップを出したい」——PtengineのExperienceは、そういった施策をコードなしで実行・検証できるツールです。Ptengineにはサイト分析の「Insight」と施策実行の「Experience」という2つの製品があり、それぞれ単体でも、組み合わせても使えます。この記事では、Experienceの概要と各機能を実際の管理画面をもとに紹介します。PtengineのExperienceとはExperienceは、Webサイト上で施策を実行・検証するためのツールです。「ポップアップを出してお問い合わせを増やしたい」「ファーストビューの文言を変えたら反応が変わるか試したい」「特定のユーザーにだけ別のコンテンツを見せたい」——そういった施策を、HTMLやCSSの知識がなくても管理画面から実行できます。Webサイトの改善を進めようとすると、どうしてもエンジニアへの依頼が発生しがちです。「ちょっとした変更なのに実装まで時間がかかる」「試してみたいアイデアがあっても後回しになる」といった状況を、Experienceは変えることができます。施策の作成から公開・効果確認まで、マーケターや担当者が自分の手で完結できるのがExperienceの特徴です。Experienceで作る施策のことを、Ptengineでは「体験」と呼びます。管理画面は「体験管理」「ユーザー」「ゴール」の3つのタブで構成されていて、体験管理で施策を作り、ユーザーで誰に届けるかを設定し、ゴールで成果を測るという流れで運用します。Experienceで施策を実行する流れ体験管理タブを開くと、右上に「体験を新規作成」ボタンがあります。クリックすると「どのような体験を届けますか?」という画面が開き、Web接客・ページ編集・A/Bテスト・リダイレクトテストの4種類から、やりたい施策に合ったものを選びます。体験の作成から公開・効果確認まで、Experienceでは以下の流れで進みます。①体験の内容を作るポップアップのデザインや文言、ページ上の変更内容を設定します。テンプレートを使って手早く作ることも、一から自分で作ることもできます。Ptengineには「インスピレーションギャラリー」というページが用意されていて、100以上の施策アイデアやテンプレートが掲載されています。目的別・業界別・タイプ別でフィルタリングでき、文言・デザイン・表示条件を自分のサイトに合わせて編集してそのまま公開まで持っていけます。まずギャラリーを見てみると施策のヒントが見つかります。②表示条件を設定するどのページに・誰に・いつ表示するかを指定します。「全ページの70%スクロール後」「特定のURLを訪れた初回訪問者のみ」といった条件を細かく組み合わせられます。③公開する設定が完了したら公開します。公開後はPtengineのスクリプトが条件に合った訪問者のページ上に体験を表示します。④成果を確認するあらかじめ設定したゴールに対して、どれだけ効果があったかをレポートで確認します。体験を停止すれば、Ptengineによる表示の上書きが解除され、元のページに戻ります。体験の種類Experienceで作成できる体験は、Web接客・ページ編集・A/Bテスト・リダイレクトテストの4種類です。それぞれ目的や用途が異なるため、やりたい施策に合わせて選びます。Web接客ポップアップや画面下部に固定表示されるバーを作成して、サイト訪問者に届ける機能です。テンプレートが豊富に用意されていて、画像・テキスト・ボタン・カウントダウンタイマーなどの要素をドラッグ&ドロップで配置する形です。HTMLやCSSの知識がなくてもデザインを整えられます。テンプレートから近いものを選んで文言と色を調整するだけで、そのまま公開まで持っていけます。下の画面は、サイト下部に固定表示するお問い合わせ誘導バーを作成しているところです。画面下部にバーのデザインが表示されていて、テキストやボタンをビジュアルで確認しながら編集できます。表示条件では、どのページに・どのタイミングで・誰に表示するかを指定します。「ページを50%スクロールしたとき」「ページを離れようとしたとき」「特定のボタンをクリックしたあと」といった条件を組み合わせて使えます。設定した条件を満たした訪問者のブラウザ上に、以下のようにポップアップやバーが表示されます。今回はお問い合わせ誘導バーを例に紹介しましたが、Web接客でできることはこれだけではありません。たとえばインスピレーションギャラリーには「関連ページに誘導するブロックを追加」というテンプレートがあり、コラムページに関連記事へのリンクバナーを追加するといった使い方もできます。ページ編集サイト上の既存のテキストや画像を、ビジュアルエディターから直接書き換える機能です。WebflowなどのCMSで通常の編集をおこなう場合、変更は全訪問者に対して恒久的に反映されます。一方Ptengineのページ編集は、サイトのソースコードを変えずにPtengineのスクリプトが表示を上書きする仕組みです。そのため特定の訪問者にだけ別の文言を見せたり、期間限定で内容を変えたり、A/Bテストで2パターンを並行して走らせたりといった使い方ができます。体験を停止すれば元の表示に戻ります。ビジュアルエディター上でテキストをクリックすると選択状態になり、そのまま書き換えられます。下の画面はコラムページのヘッダーテキスト「COLUMN」を「記事」に書き換えた状態です。変更内容をビジュアルで確認しながら編集を進められます。編集内容はプレビューで確認できます。実際のサイト上でどのように表示されるかをそのまま確認できるため、公開前に仕上がりを確かめられます。テキスト変更のほかにも、コンテンツの追加・リンクの設定・文字色や背景色などのスタイル変更・画像の差し替えといった操作が管理画面からできます。「ボタンの文言をちょっと変えたい」「キャンペーン期間中だけ告知バナーを追加したい」といった場面で、エンジニアへの依頼なしに自分で作業することができます。A/Bテスト「このポップアップの文言、どっちが反応いいんだろう」「ボタンの色を変えたら問い合わせが増えるだろうか」——そういった疑問に、実際のデータで答えを出せるのがA/Bテストです。2つのパターンを用意して訪問者にランダムで振り分け、どちらの効果が高いかを数字で比較します。A/Bテストを作成するときは、新規で一から作る方法と、すでに公開している体験をベースに別パターンを追加する方法の2通りあります。また「Web接客のテスト」と「ページ内要素のテスト」の2種類があり、テストしたい内容によって選びます。Web接客のテストはポップアップを表示する・しないの比較、2種類の文言やデザインの比較、表示タイミングの違いによる効果の差などを検証するときに使います。ページ内要素のテストはページ上のテキスト・画像・ボタン・CTAの比較や、コンテンツの配置変更による影響を検証するときに使います。下の画面は、公開中のお問い合わせ誘導バーをベースにパターン2を作成し、文言と色を変えてA/Bテストを設定したところです。各パターンの配信割合は自由に変更でき、初期設定は50%ずつです。公開後はPtengineが設定した割合にしたがって訪問者を自動で振り分けます。パターン1は「データ活用・分析についてお気軽にご相談ください」という元の文言・デザインのバーです。パターン2は文言を「データ活用・分析のご相談はお気軽に」に変更し、テキスト色とCTAボタンの色も変えたバージョンです。一定期間データが溜まったら、パターンごとのゴール達成数・達成率・表示数をレポートで確認します。どちらのパターンが成果を出したかが数字で見えるため、結果をもとに判断して次の改善につなげられます。「文言を変えたら問い合わせが増えたのか」「ボタンの色で反応が変わったのか」といった疑問に、実際のデータで答えを出していけます。リダイレクトテストURLが異なる2つのページを丸ごと比較するテストです。A/Bテストがページの一部の要素を変えて比較するのに対し、リダイレクトテストはページそのものを別URLのページと入れ替えて比較します。「現在のランディングページ」と「新しく作り直したランディングページ」のどちらが成果が出るかを測りたいときに使います。ユーザーセグメントで配信対象を絞る「ユーザー」タブでは、体験を届けるユーザーをセグメントとして作成・管理します。初めてタブを開くと「グルーピングで効果的な施策アイデアを」という画面が表示され、「初めてユーザーセグメント作成する」ボタンからセグメントの作成を始められます。セグメントを作成すると、一覧画面に登録したセグメントが並びます。デフォルトで「全てのユーザー」というセグメントが用意されていて、合計ユーザー数・新規ユーザー数・アクティブユーザー数が表示されます。セグメントを選択すると、そのセグメントに属するユーザーの行動データを詳しく確認できます。アクティブユーザーの推移やトップユーザーのセッション数なども表示されます。全訪問者に同じ体験を届けるのではなく、「初回訪問者には歓迎のポップアップを表示し、リピーターには別の内容を表示する」といった出し分けができます。セグメントの条件として指定できるのは、新規訪問か再訪問か・流入元・デバイス・OS・ブラウザ・地域情報などです。作成したセグメントは体験の「対象ユーザー」設定から呼び出して使います。ゴールで成果を測る「ゴール」タブでは、体験の成果を測るための指標を登録します。右上の「ゴールを登録」ボタンから、ゴール名と達成条件を設定します。条件はURLで指定する形で、たとえば「お問い合わせページのURLを含むページに到達したらゴール達成」という設定が可能です。登録したゴールは一覧画面で管理します。ゴールごとに達成数・推移グラフ・紐づいている公開中体験数が表示されるため、施策が実際に効いているかどうかを数字で追えます。体験を公開する前にゴールを設定しておかないと、後から「あの施策は効果があったのか」を振り返ることができません。体験を作成する段階でゴールも合わせて設定しておくことで、公開後の効果検証がスムーズになります。ExperienceのFree・Growthプランの違いExperienceにはFreeプランとGrowthプランがあります。FreeGrowth月額料金無料9,878円〜(月払い・月間3,000PV時)作成できる体験数2つ20まで体験表示回数/月3,000回無制限ユーザーセグメント数2つ20までポップアップ・バー○○ノーコードサイト編集○○A/Bテスト○○フォーム—○開発者モード—○Javascriptトリガー—○Freeプランは作成できる体験数が2つまでという制限があります。3つ目を作ろうとすると「体験数の上限に達しました」というアラートが表示されます。Web接客・ページ編集・A/BテストはFreeプランから使えるので、まずどんな機能があるか触って確かめることができます。複数の施策を同時に走らせたり、フォームやJavascriptトリガーを活用したりするにはGrowthプランへの切り替えが必要です。InsightとExperienceをセットで契約するBundleプランのGrowthは月額12,980円〜(月払い・月間3,000PV時)で、InsightのGrowth(4,980円〜)とExperienceのGrowth(9,878円〜)を個別に契約した場合の合計14,858円より割安です。料金の詳細は「Ptengineの料金プランまとめ」の記事をご覧ください。PtengineのExperienceは、サイト改善の施策をエンジニアなしで実行・検証できるツールです。ポップアップの配信からページの書き換え、A/Bテストまで、管理画面から操作できます。「試したいアイデアがあっても実装まで時間がかかる」という状況が変わり、マーケターや担当者が自分の手で施策を動かして結果を確認できるようになります。Freeプランから使えるので、Ptengineを導入済みであれば追加費用なしで試せます。関連リンク・Ptengine公式サイト・公式ヘルプ・料金プランPtengineは分析や施策実行だけでなく、データをもとに状況を把握し、次のアクションにつなげるためのツールです。データ活用や可視化についてお困りの際は、こちらのお問い合わせページよりUDATAまでお気軽にご相談ください。