はじめに:複数のプロジェクトを並行して管理していると、「どの案件が今一番リスクが高いか」「今月中に何を対応すべきか」という全体把握に時間がかかります。Claude Codeにプロジェクトデータを渡して分析を指示すると、遅延プロジェクトの特定、担当者別の状況評価、優先度付きの緊急タスク一覧まで、日本語で自動出力してくれます。この記事では、実際にClaude Codeを使ってプロジェクト管理データを分析した手順を、画面スクショとともに紹介します。今回やることこの記事では、以下の3つを実際にやってみます。1. プロジェクトデータ(CSV)を分析して進捗レポートを作成する2. 分析結果をレポートファイルとして自動保存する3. 今月中に対応が必要な緊急タスクを優先度付きでリストアップする使うデータは顧客・プロジェクトデータのCSVファイルです。顧客名、業種、プロジェクト名、担当者、進捗率、ステータスなどが含まれています。STEP 1|VS CodeでCSVファイルを開くVS Codeを起動して、分析したいCSVファイルが入っているフォルダをOpen Folderで開きます。右側のClaude Codeパネルが表示されていることを確認してください。STEP 2|進捗状況の分析を指示するClaude Codeの入力欄に以下のように日本語で指示します。project_sample.csvを読み込んで、プロジェクトの進捗状況を分析してください。特に遅延しているプロジェクトと、担当者別の状況を日本語でまとめてください。数秒後、Claude Codeが自動でCSVを読み込み、分析結果を出力します。STEP 3|分析結果を確認する出力された分析結果はこのような内容です。まず全体概要として、合計案件数・完了・進行中・遅延の件数と総契約金額が表形式でまとめられます。そして遅延・リスクプロジェクトとして、ステータスが「遅延」のものと、進捗率が低く要注意のプロジェクトが自動で抽出されます。終了予定日に対して進捗率が明らかに不足しているプロジェクトを自動で特定し、担当者・進捗率・備考までセットで出力してくれます。人力でこの整理をやろうとすると、複数のファイルを照合しながら1〜2時間はかかる作業です。続いて担当者別の状況が出力されます。各担当者が抱えているプロジェクトの一覧と、それぞれのステータス・進捗率・評価コメントが整理されています。最後にアクション提言として、データに基づいた具体的な対応案が出てきます。今回出力されたのはこうでした。 最優先対応:デルタサービス(高橋)の要件定義ボトルネックを解消。リカバリープランの策定が急務 要監視:高橋担当のシータ製薬(進捗15%)は契約金額500万円と最大規模のため、今後の進捗加速を確認 田中の負荷分散検討:3件・1,110万円を担当しており、イオタ金融の遅れが他案件に波及しないよう管理が必要 好事例の共有:佐藤(ベータ商事・完了)のノウハウを遅延案件のチームと共有することを推奨CSVを渡して指示するだけで、秒単位でここまで出てきます。しかも単純な集計ではなく「どの案件が高リスクか」「何を優先的に対応すべきか」という判断まで含まれています。正直、人力よりも正確な視点で整理されていると感じました。STEP 4|分析結果をレポートファイルとして保存する分析結果をそのままファイルとして保存できます。入力欄に以下を入力してください。この分析結果をレポートファイルとして保存してください。ファイル名はproject_report_2025.mdにしてください。Claude Codeが「Allow write to〜」という確認を出してくるので「Yes」をクリックします。左側のファイル一覧に「project_report_2025.md」が自動で追加されます。全体概要・遅延プロジェクト・担当者別状況・アクション提言がすべて含まれたレポートとして保存されます。STEP 5|緊急タスクを優先度付きでリストアップするさらに踏み込んだ使い方も試してみます。同じデータに対して、今度は「今月中に何を対応すべきか」という観点で以下を指示してみます。このプロジェクトデータを見て、今月中に対応が必要な緊急タスクをリストアップしてください。出力されたのは優先度別に整理された緊急タスク一覧です。優先度「高」として即時対応が必要なものが2件、優先度「中」として今月中に方針決定が必要なものが2件、優先度「低」として経過観察が必要なものが4件、という形で自動分類されます。各タスクには「今月すべきこと」として具体的なアクションまで添えられています。例えばデルタサービスの場合、「顧客と緊急ミーティングを設定し、現状を共有」「要件定義の未合意事項を洗い出し、スコープを再確認」「リカバリープランと新しい納期を顧客と合意」という3つのアクションが提示されます。最後に「今月の対応サマリー」として全体の対応方針が一覧でまとめられ、「高橋担当案件が最大リスク集中点です。デルタサービスの対応と並行してシータ製薬(500万円)が停滞しており、今月中に体制を整えないと両案件が共倒れになる恐れがあります」という警告まで出力されました。この最後の一文を見たとき、少し背筋が伸びました。CSVを渡しただけなのに、リスクをここまで具体的に、しかも「共倒れ」という言葉で警告してくれるとは思っていませんでした。「コンサルいらないかも」と思ったのは言い過ぎかもしれませんが、それくらいの精度で出てくる、というのが正直な感想です。まとめ:「分析」から「優先度判定」まで、指示するだけで完結する今回やったことを整理します。CSVを読み込ませて「進捗を分析して」と指示 → 遅延特定・担当者評価・アクション提言まで自動出力「保存して」と指示 → 自動でレポートファイルを作成「緊急タスクをリストアップして」と指示 → 優先度付きで今月すべきことまで整理「どの案件が今一番リスクが高いか」「今月中に何を対応すべきか」——この問いに答えるために、これまでは複数のファイルを照合しながら手作業で整理する時間が必要でした。Claude Codeはその作業を、秒単位で、しかも人力より正確な視点でやってくれます。使ってみて思うのは、これはツールというより「判断を支援するアシスタント」に近い感覚です。データを渡すだけで、何が問題でどう動くべきかまで整理してくれる。Claude Codeを使ったデータ活用の方法は、今回紹介したプロジェクト管理以外にもたくさんあります。具体的な活用方法については別の記事で詳しく紹介しています。「自社のプロジェクトデータで試してみたい」「どんな指示を出せばいいかわからない」という方は、ぜひこちらの▶お問合せよりUDATAにご相談ください。