散布図(Scatter Chart)とは?散布図は、横軸(X軸)と縦軸(Y軸)にそれぞれ数値を設定し、データ1件を1つの点としてプロットするグラフです。点の分布を確認することで、2つの指標に相関関係があるかを確認するのに便利なグラフとして、数値解析の場面でよく利用されます。また各点の平均をとって近似曲線を描くことで、分布傾向を把握することができるのも大きな特徴です。特に近似曲線から離れた場所にある外れ値や異常値を見つけられるのは、散布図の大きなメリットといっていいでしょう。外れ値や異常値の状況を詳しく解析することで、重要な洞察を見つけられることも多いため、統計解析においては積極的に実施されています。上記の特徴から散布図はPower BIに限らず、統計やデータ分析の基本として非常によく使われるグラフになっています。実務での散布図の使用場面について散布図の使用場面は多岐にわたります。特に多用されるのが製造業における品質管理の場面です。関係性や異常値を見つけやすいと言う特性を活かし、外れ値を出したものに対して廃棄指示を出す、分布傾向から改善に繋げる関係性を得るなどの場面で用いられます。これらのことから散布図は、グラフ・ヒストグラム・パレート図_特性要因図・管理図・チェックシートと並ぶQC7つ道具の一つとして知られています。その他の利用シーンとしても、以下のように縦軸と横軸の値の分布から関係性を見つけることが重要な分析を行う際に使われることが多いです。売上 × 利益率による商品・事業ポートフォリオ分析広告費 × ROI("Return On Investment"(投資利益率))によるマーケティング最適化顧客単価 × 購買頻度による顧客セグメンテーション従業員評価 × 給与・報酬による人事分析Power BIで散布図を作成する方法と設定する方法それでは、PowerBI Desktopにて散布図を作成する方法をご教示します。Power BI Desktopにデータをアップロードしたのち、「視覚化」より「散布図」を選んでください。その後、散布図をクリックしたのち、X軸とY軸に入れたいデータを入れてください。これにより、以下の図が作成できます。続いて「ビジュアルの書式設定」にて以下のような事項を行うこともできます。X軸・Y軸のタイトルを「ビジュアル」>「X軸」、「Y軸」の「タイトル」の変更を行う「ビジュアル」>「カテゴリラベル」のチェックをつけ、グラフ上に値を付ける。グラフ全体のタイトルを「全般」>「タイトル」にて作成するまた「分析」の「傾向線」にチェックを入れることで、近似曲線を作成することができます。外れ値や異常値を見つけたい場合は入れてください。散布図の注意点:隠れた前提に注意散布図やバブルチャートで示されるのはあくまで2つのデータに相関関係があるかというだけで、どちらかが原因となってもう一方の値が変わるという因果関係があるとは必ずしも言えないという意味です。よく統計学のたとえに使われますが、ビールの売り上げとアイスクリームの売り上げは散布図で表現すると、ビールの売り上げが増えるにしたがってアイスクリームの売り上げが増えているように思えます。しかし実際は「ビールが売れるからアイスクリームが売れる」というわけではなく、「ビールが売れる季節は暑い。暑いからアイスクリームも売れる」という意味合いで、「ビールもアイスクリームも暑い季節に売れる」という前提が隠れており、因果関係挙がるわけではありません。隠れた前提を無視した場合、全体の解釈が不正確なものになりかねません。PowerBIなどを用いて散布図やバブルチャートを作り2種類のデータの関係性を把握したい場合は、データの間に隠れた前提がないか事前に確認するようにしてください。参考文献・統計局「散布図|なるほど統計学園」Power BIで散布図を作成したものの、「この結果をどう判断すればいいか」「次のアクションにつなげたい」と感じる場合は、UDATAが実務視点での整理・活用をご支援します。▶︎ UDATAへのお問い合わせはこちら